夜は甘く溶けて
「ナギ、起きてる?」 鬼若家の縁側で、私は小声で呼びかけた。月のない夜は庭が暗くて、自分の足元さえよく見えない。でも、この道は幼い頃から何度も歩いてきた。ある時は二人で。ある時は、一人で。木々や花が季節によっていくら表情を変えようと、目を瞑…
コランダ 文章コトリ
髪を切った日のこと
ナギに「どうされたのですか」と聞いてもらいたくて、そしてもし叶うのなら「お似合いです」なんて言ってもらいたくて――。
コランダ 文章コトリ,メラ
完璧な従者
「ねぇ、ナギ」「はい、お嬢様」
「ナギがいてくれるから、私も一緒に頑張れるの」
コランダ 文章コトリ
特別なカフェラテを
――首長竜に縁があるってどういう人なのかしら?――
コランダ 文章コトリ
眠れぬ夜と朱い夢
知りたいと思うこの気持ちが愛だったらいい。できればいつも隣を歩いてほしいというこの願いが愛だったらいい。眠れない夜に何度も想った朱が愛の色だったらいい。
コランダ 文章コトリ